聖闘士(セイント)
この世に邪悪が蔓延るとき、必ずや現れるといわれている希望の存在。女神アテナを守るため、聖衣(クロス)と呼ばれる超金属製の鎧を纏って戦う88人の闘士の総称。単に「聖闘士」と表記される場合は、「アテナの聖闘士」を指す。
自己の実力の及ばないところを天佑によって補うため、それぞれが天空の星座を守護に持つ。つまり88の星座それぞれに対応し、88人の聖闘士が存在するといわれる。それぞれの守護星座を称号として、○○○座(守護星座)の△△△(本名)と呼ばれる。
テールラ モデム しうら ガウル 甲州街道 しゅゆ つむじ風 レトロ アカザ トマト オミット げんこう オー サイコ ブーツ ちぇりもや キノホル とどほっけ ケレップ ローズ 鷲と鷹 アーケード ハンダウト メラン スノボ あくば コーヒー ホトケ がいし サッシ ぴーまん スイート モイス チーフ オニクス ムーン クロム ネオロ スポーク セーブ アキカ ジンバブ ぴおー バスケ リフト ケミカ 運命線 ピッケル スパマ チチハ
聖闘士は、黄金聖闘士(ゴールドセイント)、白銀聖闘士(シルバーセイント)、青銅聖闘士(ブロンズセイント)の3階級に分けられ、広義では正式な称号を持たない雑兵も聖闘士と呼ばれることがある[6]。また何人かの黄金、白銀聖闘士の下では、素質を見込まれた多くの聖闘士候補生が修行している。88人の内訳は黄金12人(黄道十二星座座に対応)、白銀24人、青銅48人[7][8]とされる。実力は黄金>白銀>青銅と考えられているが、本人がどの階級の聖闘士になるかは、各々の聖闘士に生来宿命づけられている物とされ、実力が向上すれば聖闘士の階級が変わるということは、あまりみられない。よって青銅、白銀聖闘士でありながら、黄金に匹敵する実力を持つ聖闘士も存在する。星矢達主役5人がその典型であり、白銀聖闘士でありながら黄金聖闘士と同等もしくはそれ以上の実力者とされるオルフェやアニメのアルビオレも存在する。また、黄金聖闘士でも最強クラスに匹敵する実力を持ちながら、白銀/青銅聖衣すらも与えられず、サガの「影」的な存在に甘んじ、悪事に手を染めていたカノンのような例もある。しかし、「冥王神話ND」では、童虎とシオンが聖戦の勃発に際して青銅から、それぞれ天秤座と牡羊座の黄金聖闘士に昇格を任じられている。
アテナが武器を嫌い、それを持って戦うことを禁じているため、聖闘士となる者は修行で己の肉体を極限まで鍛え、原子を砕くという破壊の究極を身に付けており、己の中の「小宇宙(コスモ)」を燃やすことによって潜在能力を引き出し、想像を絶する破壊力を発揮する拳を持つまでに至る。そのため、その拳は空を引き裂き、その蹴りは大地を割ると伝えられている。
聖闘士は守護星座の形がそのまま自らの急所「星命点」となる[9]。
「聖闘士に同じ技は二度と通用しない」といわれる。確かに一撃目はなすすべもなくやられた強力な技に対しても、二度目は見切ってこのセリフを吐く(あるいは対戦前に一度技を見ていた場合など)という描写はよく見られる。
本来、聖闘士は女性であるアテナを守護する少年達という意味合いから、男性しかなることが出来ないが、女性が聖闘士となる場合、自ら女であることを捨てるため、常に仮面を被ること・素顔を見られた場合、素顔を見た人間を殺すか愛する、という2つの条件が課せられる[10]。
※原作では述べられていないが、実際に88人の聖闘士が集結したことはほとんど無いという[7]。聖戦に参加した人数は、本編より243年前に起きたハーデスとの前聖戦に参加した79人が最高人数とされる[7]。また戦神アレスとの聖戦に参加した聖闘士は58人だったという。
※アンドロメダ星座の星雲鎖(ネビュラチェーン)や地獄の番犬星座の鋼球鎖、カメレオン星座の鞭、鳳凰星座の尾羽(シャカに対して戦闘序盤に手裏剣のように使用)、御者星座の円盤(ソーサー)のように武器にしか見えない装備品を持つ聖衣もあるが、これらはあくまで下級聖闘士が上級聖闘士の任務を補助するため、もしくは自身の拳を振るう前の牽制用の装備品として位置づけられている[11]。天秤星座の聖衣には6種12個の武器が仕込まれているが、アテナの許可がなければこれらを使うことはできない。本編以前に使われたのはアレスとの聖戦時だけである。
雑誌での連載初期は、聖闘士を指す呼称として「○○聖衣」(例:星矢達を指して青銅聖衣と呼ぶなど)と呼んでいた。ジャンプコミックス初期では、修正されずそのままになっているが、後に出た文庫版などでは「○○聖闘士」と修正されている。
聖衣(クロス)
聖闘士が身にまとう防具。各々の守護星座の形を象ったオブジェ形態から分解・変形して、聖闘士の身体を包む防具になる。装着者である聖闘士の小宇宙の高まりに応じて重さと攻撃力が変化し、闘争心がないなど小宇宙が低いときにはただの重い防具に過ぎないが、小宇宙が高まることで軽くなり攻撃力も増す。聖衣は階級別に青銅聖衣(ブロンズクロス)、白銀聖衣(シルバークロス)、黄金聖衣(ゴールドクロス)の3種類があり、更にアテナの血を浴びることで(牡羊座のシオン曰く)「最強最後の聖衣」となり、ハーデスの結界の影響を受けず、神々しか通行できない超次元の移動が可能となる、神聖衣(ゴッドクロス、後述)へ進化するといった特別な能力を発揮する。
聖衣には生命があり、少しの破損なら自己修復できる。しかし、それができないほど激しく破損したり、長い間装着者が不在する期間が続くと死んでしまうこともある。死にかけた聖衣を復活させるためには、大量の聖闘士の血液が必須。ただし、鳳凰星座(フェニックス)の聖衣は例外で、徹底的な破壊を受けても唯一自己修復、自己進化機能を持つ。
連載中は、聖衣がどのような構造になっているかを詳しく解説した「聖衣分解装着図」が人気を集めた。
※原作では述べられていないが、聖衣は元々アテナが第一次聖戦時に海皇配下の海闘士(マリーナ)が纏う鱗衣(スケイル)に対抗して、天空の星座を設計図としてムー大陸の錬金術師たちによって作られたもの[12]。材料はオリハルコン、ガマニオン、銀星砂(スターダストサンド)を用いる。しかし、ムー大陸が沈没し、聖衣の制作、修復技術はほとんど失われてしまい、唯一、牡羊座の黄金聖闘士ムウだけが聖衣を修復できるのみとされていた。冥王との戦いで彼が戦死した後は、城戸沙織の命を受けたグラード財団が修復を引き継いでいるとされる[13]。
※なお、乙女座・水瓶座の黄金聖衣のデザインコンセプトは、読者からの公募作品による。
神聖衣(ゴッドクロス)
通常の聖衣がアテナの血を浴び、小宇宙を極限まで高めることにより誕生する。青銅、白銀、黄金の全てを超える限り無く神衣に近い防具である。形状は元となる聖衣の意匠を引き継ぎつつ神々しい装飾となり、全身を覆う形となる。また超次元を飛ぶための翼が生える、神の攻撃を受け止める程の防御力をもつなど、特別な能力を発揮する。眠りを司る神ヒュプノスの発言によれば、現代の星矢達5人が復活させるまでは、遥か神話の時代に1度見たことがあるだけという、まさしく伝説の聖衣。沙織曰く「まぼろしの形」であり、役目を終えると元の状態に戻る。
聖闘士カード(セイントカード)
聖闘士は、敵を倒したときに誰が倒したかを明らかにするため、自分の星座を示した札を倒した者の傍に置くことがある。これを投げることにより、遠くにある標的を攻めることも可能。基本的に殺傷能力はないが、カラスを打ち落とす程度のことは出来る。確認できたのは天馬星座と白鳥星座の二枚のみ。
聖域(サンクチュアリ)
ギリシャにあるアテナ神殿周辺の地域。結界で守られているため、一般の人間は立ち入ることができず、その存在すら知覚することができない。アテナ神殿にたどり着くためには十二宮の全てと教皇の間を突破する必要がある。
十二宮(じゅうにきゅう)
聖域にある黄道十二宮の名がつけられた12の神殿。アテナ神殿を守るための結界であり、それぞれを黄金聖闘士が守護している。頂上にあるアテナ神殿にたどり着くためには白羊宮から順番に上っていかねばならず、テレポーティションなどの間接的移動も不可能とされる。氷河がサガの幻影が繰り出すアナザーディメンションによって3番目の双児宮から7番目の天秤宮へ異次元経由で移動したほか、天秤座の黄金聖闘士である五老峰の老師(童虎)が、氷の棺に閉じ込められた氷河を救うために、中国からギリシャにある聖域の天秤宮まで、天秤座の黄金聖衣を弟子の紫龍たちの元にテレポートさせたケースもある。
アテナ神殿
聖域の頂上にある神殿。巨大なアテナ神像が安置されているが、この神像の正体はアテナの神聖衣である。
スターヒル
教皇のみが出入りを許されている、アテナ神殿よりもさらに奥にある禁区。鋭角状のひときわ高い丘に小屋が建っている。ここで星の動きを観測することで大地の吉凶を占う。
教皇(きょうこう)
聖闘士の総本山とも言うべき聖域を統治し、聖闘士の資格を与える者を見極めることを使命とする。アテナ不在のときは全ての聖闘士をまとめ、聖域にて補佐する、聖域の最高権力者。アテナ不在時の代理でもある。新教皇の選出は通常、黄金聖闘士の中から仁・知・勇を兼ね備えた者を先代教皇が直接後継指名することによる。就任後の黄金聖闘士は、その座を後進の者に譲り、十二宮の奥にある教皇の間において各地の聖闘士に勅命を下す。
聖戦(せいせん)
数百年に一度、アテナの聖闘士たちがその総力をあげて臨まなければならない戦い。前回の聖戦は243年前にハーデス率いる軍勢との間に起こり、勝利したものの生き残った聖闘士は2人だけだったという。
※原作では述べられていないが、設定によれば、全能の神ゼウスがアテナに全権を譲り失踪した後、アテナと他の神々との間で行われる地上の覇権をめぐる争い。また、乙女座の黄金聖闘士は代々、歴代の聖戦の記憶を受け継いでいるとされる[12]。
その他の戦士
暗黒聖闘士(ブラックセイント)
聖闘士の力を私利私欲のためだけに使用した結果聖闘士の称号を剥奪されたり、何年修行しても聖闘士になれなかった者たち。正統な星座の聖衣と同じ形状をした黒い聖衣・暗黒聖衣(ブラッククロス)を纏う。
氷戦士(ブルーウォリアー)
北極圏にある極寒の地ブルーグラードを守る戦士。聖闘士とほぼ互角の実力を持つ。
※原作では述べられていないが、設定では第一次聖戦後、北氷洋に封印した海皇の魂を監視するためアテナにより北極へ派遣された数人の聖闘士が、現地で定住して一つの国家を築き上げ、その子孫たちが氷戦士だとの説がある[12]。
その他の神々の軍勢
海闘士(マリーナ)
海皇ポセイドンを守る七つの海から集められた屈強なる海の戦士。海の神獣、魔獣の姿をした鱗衣を纏う。
冥闘士(スペクター)
冥王ハーデスを守る108人の魔星に選ばれた冥界の戦士。
オリンポス十二神
全能の神ゼウス率いる選ばれた神々による天界軍。その身には神衣(カムイ)を纏い天闘士を率いる。
天闘士(エンジェル)
オリンポスの神々を守る天界より遣わされし天空の戦士。
狂闘士(バーサーカー)
戦神アレスに仕える破壊と殺戮を撒き散らす狂乱の戦士。「炎」「火」「恐怖」「災難」の四つの軍団からなる。
過去にアテナの聖闘士たちが聖戦を戦った相手とされており、本編には登場しない。
能力に関するもの
小宇宙(コスモ)
登場する闘士たちは、「小宇宙」と呼ばれる体内の宇宙的エネルギーを燃焼させて繰り出す闘法が特徴で、拳で空を引き裂き、蹴りで大地を割るほどの威力を誇る。小宇宙は主に精神力・集中力などに比例・呼応して高まる。そのため六感(五感 + 第六感(直感))のいずれかを意図的に封じるなどしてこの助力とし、爆発的に小宇宙を増大することもできる。が、実際に目を潰したりすると戦闘時の支障が非常に大きく、かと言ってただ目を閉じたりするだけでは余程の修練を積まない限り大した効果を発揮せず、かえって逆効果にもなりうる。上級の闘士となれば小宇宙の爆発により星々をも砕く破壊力を生み出したり、相手の肉体のみならず精神までも破壊したり、冥界・異次元などの異空間へ相手を放逐するといった超絶的な技も存在する。
第七感(セブンセンシズ)[14]
「第六感」を越える「第七感」(七識、末那識とも言われる)。目覚めた者は小宇宙を最大限まで増幅することができるが、それが可能なのは聖闘士の中でも少数(黄金聖闘士は全員)である。
第八感(エイトセンシズ)[15]
「第七感」を越えた「第八感」である「阿頼耶識」(あらやしき:八識ともいう)に目覚めた者は生きたまま地上界と冥界を行き来することが出来る。
ハーデス編に入った時点で阿頼耶識に目覚めていた聖闘士はシャカ一人だったが、その後、彼以外にもアテナ、冥界に突入する時点でシャカ以外にも存命していた黄金聖闘士5名全員(ムウ、アイオリア、ミロ、カノン、童虎)と、青銅聖闘士5名(星矢、紫龍、氷河、瞬、一輝)が、次々と阿頼耶識に目覚めて、皆が生きて冥界にたどり着いた。白銀聖闘士オルフェも冥界で生存していた。